2016年5月10日火曜日

「さくら」

皆さんは「日本の花といえば?」と問われ、多くの人が「桜」、もしくは「菊」とこたえるのではないでしょうか。
確かに「桜」や「菊」は日本を代表する花には間違いありません。
実はどちらも国を象徴する花ではありますが、「国花」でもあり、でもないんです。
そもそも日本で法律で定めた「国花」はありません。

平安時代初期までは「花」といえば「梅」、それ以降は「桜」をさしていたようです。
「万葉集」(奈良時代)では「梅」を詠んだ歌が約118首、「桜」は約40首。
それに対し「古今和歌集」(平安時代)では「梅」を詠んだ歌が約20首に対し、「桜」は約100首になっているそうです。人気者は時代、時代で変わるようです。

私は「八重桜」が好きなのですが
「小倉百人一首」にある「いにしえの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほいぬるかな」という歌の「八重桜」は普通の八重桜ではなく、「奈良八重桜」という品種をさすようで、奈良を代表する花だそうです。
今年の日本歯科技工学会は9月に奈良で開催されますが、4月開催だったら会えたのになぁと思う今日この頃です。

ちなみに・・・

日本大学のスクールカラーは「さくら色」と勘違いしている方がほとんどではないでしょうか。
「日本大学=日本=桜」のイメージなのでしょうか。
でも本当は日本大学のロゴマーク「N.(エヌ、ドット)」の「緋色(ひいろ)」がスクールカラーです。(O)

 (参考 サイエンス・アイ新書 「花のふしぎ100」)