2019年4月1日月曜日

「サッポロ・デンタルカレッジ」inバングラデシュ


私はバングラデシュの小学校を支援するNPO法人の理事をさせていただいております。

この活動を通して2012年末に参加したバングラデシュ・ツアーでは、首都ダッカにある「サッポロ・デンタルカレッジ(以下S・D・C)」を訪問してきました。
S・D・Cは日本で言う私立の大学で、校名の「サッポロ」は北海道の札幌市のサッポロです。名前から考えると日本人がこの大学の創設に関わっているように思われがちですが、学長をはじめ大学の創設に関わった中心的メンバーが、日本の北海道大学歯学部大学院に留学経験があり、バングラデシュ帰国後に歯科大学を造るときに自分達が留学をしていた思い出の地である札幌の地名を取って「サッポロ・デンタルカレッジ」と言う名前を付けたそうです。
2000年に開学したS・D・Cの設備等は日本の大学と比べると、十分とは言えませんが北海道大学歯学部の有志による当校での講義、機材や材料の支援、人材の交流等が行われているとのことでした。
 バングラデシュには日本のような歯科技工士はいません。技工物は歯科医師が作るか歯科医師の指示で手先が器用な人が作っているそうです。
 バングラデシュに限らず、いわゆる開発途上国と言われる国では、様々な技術的な協力が求められていて歯科技工技術もその一つと言えます。
 S・D・Cでは歯科技工士、歯科衛生士を養成する学校(もしくは学科)創設したいとの考えがあり、将来、自分が積み重ねてきた経験を活かして協力ができたらと考えています。
 日本の歯科技工技術は世界でも通用する技術と言っても過言ではないと思います。

 この記事を読まれた方々も世界にも目を向けていただき、機会があれば開発途上の国を訪れていただきたいと思います。
サッポロ・デンタルカレッジ
破損した義歯

義歯を修理する歯科医師
バイブレーター レーズ研磨機
レジン重合用鍋

モデルトリーマー